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オールシーズンスーツでもオールシーズンは着れない理由?

オールシーズンスーツとは1年を通して
着用できるよう、春夏(S/S)用スーツ
より保温に優れ、

秋冬用(A/W)スーツより通気性の良い
生地が使われています。

こう書くと、一見よさそうに感じると
思いますが、実は「真夏」や「真冬」
に着用するには「暑すぎる」「寒すぎる」
という弱点(デメリット)
があります。

今回はこの事について明確に分かり
やすくお伝えしていきます。

スーツやジャケットの生地選びで、
とても参考になると思います。


スーツは季節ごとに種類がある!

一般的に、スーツには春夏用(夏物)
と秋冬用(冬物)そしてオールシーズン
といったように、季節ごとに種類が
分かれている。

SSとは「春夏」を意味する。

春=Spring)」と「夏=Summer
の頭文字。春から夏にかけての商品や
着こなし。

西暦と季節を示すときは「2024SS
と表記し、「2024年の春夏」を示す。

AWとは「SS」と同じように
「秋=Autumn」と「冬=Winter」
秋から冬にかけての商品や着こなし。

9月から翌年2月頃を示し、各ブランドは
8月から10月ごろに発表します。

生地の目付とは?春夏(SS)生地、秋冬(AW)生地によって変わる目付

生地には目付というものが存在します。

目付とは、150cm×1mあたりの重さの
ことを言い、品質表示の欄には、
「250g/m」などと表示されます。
(画像参照)

そんな目付とは生地の重さのことで、
スーツに生地として使用されるウールの
生地は150~155cm幅の生地が殆んどです。

オーダースーツの場合、一般的に上下で
3.2m使用
します。

オールシーズン用で「250g/m」の目付の
生地を使用すると、生地だけでは約800g
の重さしかないということです。

裏地とボタンなどをつけても1,000gと少し
くらいでしょうか…

話を戻しますが、目付けによって、季節
ごとに適した生地を見分けられます。

私達の業界では、1つの目安として、
春夏生地の目付は240g以下、秋冬生地は
260g以上とされています。

この間の目付、つまり250~260gの目付が
オールシーズンなどと表記される事が
多く一般的な目安です。

(※但しメーカーによって異なる)

オールシーズンのスーツだけあれば大丈夫?

実際に「オールシーズンのスーツだけ
あれば良いのでは?
」と感じる人もいる
かもしれませんが、

オールシーズンのスーツは、
冬は冬用スーツを着るより寒く、
夏には夏用スーツを着るより暑く
なってしまう傾向がある
、という事は
覚えておきたいところ。

ココ凄く重要です!

オールシーズン着れるスーツとは?

例えば、デスクワークなど、
インドアの仕事が多い人であれば、
オールシーズンのスーツだけで一年中
過ごすことも可能かもしれません。

ただし下記でお伝えしていく環境の
方は、注意が必要です!

というのも、営業職のようにスーツを
着て外に出る機会が多い場合には、
夏用と冬用を使い分けたほうが快適に
過ごすことができる
でしょう。

ただ、最近はクールビズの浸透により夏
だけはスーツを着ないという方も増えて
きている事も確かです。

夏の生地について!

夏用の生地は、通気性に優れた
サマーウールが代表的。

涼しく着られるように工夫された
生地で、ウール以外ではリネン(麻の一種)
やモヘア(アンゴラ山羊の毛)も夏向きの
素材。

また、モヘアは触るとひんやりとした
素材で夏にもピッタリ。

冬の生地について!

用の素材ではやはりウール(羊毛)
が主流。

中でも生地は、フランネルとツイードが
その代表格となり人気ですね。

キーワードは「ウールスーツ」

まとめ

日本は、温度と湿度が高いため他国に
比べて蒸れやすく不快指数も高い夏に対し、
冬は乾燥しやすく寒さの厳しいため
オールシーズン」着用できるとする
スーツにはかなりの無理がある。

オールシーズン用とされているスーツの
ほとんどは、あくまでも梅雨の時期と
盛夏(6月~9月)を除いた春と秋冬の
3シーズン対応可能なタイプと
捉えておくべきですね。(真冬を除く)

お仕立てする時には、必ず生地を選ぶ
工程があります。

そんな時に今回の情報を知識として
あれば、生地選びがスムーズに行く
こともあります。

今回の情報が皆様のお役に立てれば
幸いです。

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