スーツ襟の種類【形や幅で印象がこんなに違う!】
スーツの襟って気にされたこと
ありますか?
というのも、仕立て屋をやっていて、
スーツの襟ってどうしますか?
って、ストレートに聞いたことが
あったのですが、
10人中9人の方は「襟ってなんかあるの?」
っていう方がほとんどでした。
それもそのはず、今まではお近くの
紳士服店にて、数多く並んでいる
既製品のスーツをただ試着のみで
選ばれていたからなんですね。
スーツの襟の事なんか全く説明なし、
なぜなら、試着して鏡に映る自分の
スーツ姿を確認して、自分自身が
まぁ、良いと判断すれば、そのまま
購入する、
この流れで今までスーツを選ばれて
いたからなんですね。
都会や田舎として考えた場合、
多少違いがあるかもしれませんが、
一般的にはこのパターンの流れで
スーツを購入されていた方が多く
いらっしゃる事は確か、
話を戻しますが、スーツの襟って
実は上襟と下襟があるんです。
スーツのジャケットのカラー(上襟)
に続く下襟部分を「ラペル」と言い
ますが、このラペルの形や幅、きざみの
角度で趣が変わるんですよ。
これは、オーダーでスーツを仕立てる
上では最も重視すべきポイントなんです。
スーツって一般的にはどれも一緒って
思っている方も実は少なくないんですね。
このように、スーツのこだわりポイントは
学べば学ぶほど奥が深いもの。
という事で今回はラペルの種類について
お伝えいたします。
後半では、この襟の幅次第で、実は顔に
影響がある事についてもお伝えします
ので是非、参考にされて下さい。
この情報が、オーダースーツ作成の一助に
なれば幸いです。
目次
ラペルの種類【スーツの顔になるラペル】
先にも言いましたが、スーツのこだわり
ポイントは、知れば知るほど奥が深いもの。
このラペルで、スーツの印象は決まると
言っても、というくらい重視すべきポイント!
ジャケットのカラー(上襟)からゴ―ジ
ライン、に続く下襟部分を「ラペル」と
言います(下図参考)
ノッチラペル
菱形のラペルで、一般的な形のもの
シングルスーツに多いスタイル。
ピークドラペル
先が尖ったという意味で、ラペルの
先端が上向きになっているのが特徴。
ドレッシーなスタイルに対応していて、
ダブルスーツに多い。
蒸尾服(えんびふく)などにもみられる。
セミピークドラペル
ノッチラペルとピークドラペルの
ちょうど間くらいの開き。
ショールカラー(へちま襟)
衿が光っているタキシードや
礼服などに見られる。
ラペルのフラワーホール
本来、花を挿すのが役割で、現在は
社章、ピン、ブローチなどを挿します。
ラペルの幅について【重要】
◆ レギュラーラペル
平均的なラペルで、
幅は8cm~8.5cm程度。
◆ ナローラペル
細めのラペルで、
幅は5cm~7.5cm程度。
◆ ワイドラペル
太めのラペルで、
風で舞い上がらないように
固く重く加工してある事も
あり、幅9cm~10cm程度。
大人スーツ&ジャケットの襟の幅は
8cm以上で、現在は8.5cm~9cmが
ベスト。
また、スーツ&ジャケットで、
8cm以下の襟(ラペル)幅に関しては、
ヤング(若者)スーツ向けと言われる
事もある。
小顔が期待できる襟幅とは?
8.5cm~10cmが現在の主流。
希に10cm以上のラペル仕様も多く
あります。
大人な男性は細いラペルはNG
シャープで細いラペルのジャケット
では、顔の丸さが強調されすぎてしまう
事もあり顔が浮き上がって見える事も
あります。
視覚効果でバランスを上手に!
視覚効果で顔とのバランスを上手に
保つのが小顔効果の秘訣です。